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2009年8月13日木曜日

226追記1

前回の三と一で「僕は安藤輝三大尉の事が知りたくて226にはまった」と言いました。
この写真の人物です。32歳でした。
彼は蹶起に最後まで反対しており、参加の決断は事件の4日前でした。
しかしながら、彼の率いた歩兵第3聯隊第6中隊は、他の将校に率いられた部隊の兵たちがが勝手に本隊に逃げ帰ってしまったりした状況も多かった中で、最後まで鉄の如き団結を保持していました。

事件が収束に向かいつつある時、彼の上官が安藤大尉を説得にやってきます。

「安藤、兵がかわいそうだから兵は帰してやれ」

それを聞いた安藤大尉は憤然、次のように言い放ちます!

私は兵がかわいそうだからやったのです!あなたにそんなことを言われると癪に触ります!」と・・・。

この安藤大尉の絶叫、226の一断面をよく伝えていると思います。

このような状況は、蹶起の失敗が濃厚になってきた頃のそこかしこに見られたようです。

蹶起将校の一人、野中大尉が兵を引くか引かぬかに迷いながら、

「兵がかわいそうだから、兵だけは帰してやろう」と

事件の幕を自ら達の手で引こうとしたとき、

「兵がかわいそうですって!全国の農民はかわいそうではないんですか!

と、野中大尉を翻意させたのは、蹶起将校とつながりがあり、応援のためにそこにきた民間人渋川善助でした。

彼も銃殺刑となりました。

それでは、また。



2009年8月2日日曜日

日本を今一度洗濯いたし申し候

また坂本龍馬ネタです。

タイトルの言葉、今ではかなり人口に膾炙してますね。
28歳のころに、姉乙女に送った手紙にあった言葉です。

龍馬28歳のころと言えば、土佐藩を脱藩して江戸に出てきて勝海舟の弟子になったころだと思います。
もしくは、神戸海軍操練所の塾頭になったころかな・・・。

いずれにしても、かくも気宇壮大なことを本当にやってしまったのだから、とにかく凄い。
しかも、何の悲愴感もなく平然とやってのけたところが、今なお万人を惹きつける魅力だと思います。
彼の場合は、自分のやりたいことをやるのに、時の幕藩体制が邪魔だったから潰してしまったというような感がありますね。

先日、この手紙の文句を、龍馬直筆の手紙(おそらく複製)でみたとき、
迂闊にもうるうる来てしまいました。