この写真の人物です。32歳でした。
彼は蹶起に最後まで反対しており、参加の決断は事件の4日前でした。
しかしながら、彼の率いた歩兵第3聯隊第6中隊は、他の将校に率いられた部隊の兵たちがが勝手に本隊に逃げ帰ってしまったりした状況も多かった中で、最後まで鉄の如き団結を保持していました。
事件が収束に向かいつつある時、彼の上官が安藤大尉を説得にやってきます。
「安藤、兵がかわいそうだから兵は帰してやれ」
それを聞いた安藤大尉は憤然、次のように言い放ちます!
「私は兵がかわいそうだからやったのです!あなたにそんなことを言われると癪に触ります!」と・・・。
この安藤大尉の絶叫、226の一断面をよく伝えていると思います。
このような状況は、蹶起の失敗が濃厚になってきた頃のそこかしこに見られたようです。
蹶起将校の一人、野中大尉が兵を引くか引かぬかに迷いながら、
「兵がかわいそうだから、兵だけは帰してやろう」と
事件の幕を自ら達の手で引こうとしたとき、
「兵がかわいそうですって!全国の農民はかわいそうではないんですか!」
と、野中大尉を翻意させたのは、蹶起将校とつながりがあり、応援のためにそこにきた民間人渋川善助でした。
彼も銃殺刑となりました。
それでは、また。
田村です。
返信削除前回の三と一の会の当日にぶっ倒れて以来、2週間程臥せってリハビリしてきました...
ひさしぶりにゆっくりと見てます。
実は凄く興味のあった「226」なのですが、そういう目で見ていると、古本屋にも226関係の資料が満ち溢れているのを知りました。
兎に角も、色んな視点からの資料なのでしょう。
それを見ていると、この事件が如何に日本人の心に刺さった刺(とげ)なのかという事を再認識しています。
しかし敢えて、前回当日にぶっ倒れて行けなかったのを私の守護神の忠告と解釈して、新しい深いテーマに手を出さないのが私の進む道なのかなぁ?と勝手に思っていたりしています。
最近はすぐにやろうやろうと思ってた「日本軍のロジスティクス」をそっちのけで「無限」「自己言及」の数理論理的な問題に取っ掛かりきりですし、「京都の大路少路」という隠れテーマが復活して来たり...
人生、なかなか自分の思う通りには行かないものです...
地元の例大祭に参加するので、9月分も参加できそうにないです。
すいません...
田村さん
返信削除お久しぶりです。もう体調は万全ですか?
『人生、なかなか自分の思う通りには行かないものです...』
至言ですね。僕は最近、『思い通りにならないのが人生』と
思っています。