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2009年11月4日水曜日

決心つかず・・・

死ぬまでには絶対読破しようと思っていた本がありまして、その中の一つが「失われた時を求めて/マルセルプルースト」です。文庫で全10巻!それもみんな600頁くらいの厚さです。この春よりずっと小説づいていたので、その勢いを借りて「いよいよか」と気負いましたが、いざ読み進めようとすると、ページを繰る手付きが鈍ります。つまりは、決心がつかないのです。

この本の内容ははっきりとはわかりませんが、題名の通り人間の記憶を通した物語です(だと思います)。
不惑を越えると、「忘れっぽい」ことが非常に多くなってきていて、先日は「なぜあれを思い出せなくなるのか」など言う本を読んでしまいました。ほんとに記憶の強さが薄れてきているようです。

にもかかわらず、何故人は「思い出したくもない嫌な記憶」を簡単に消すことができないんでしょうか。そういった記憶こそ真っ先に勝手に消失してほしいのですが、それがある故にくら~い気分になったり、怒りに胸がかきむしられるようになったり、心が乱れることがあります。

というようなわけで、人間の記憶に関する物語である、冒頭の書を読んでみようと思い立ったわけですが、それをその記憶が邪魔をするという、何ともいいようのない状況になっています。

さて、明後日は久々の三と一の定例会です。そろそろ12月の忘年会についてもアイデアを出さないとだめですね!
それでは明後日にお会いしましょう。

3 件のコメント:

  1. 女優・室井滋が死ぬまでには絶対観たいと思っていた映画が「愛の嵐」だそうです。
    DVD持ってますが、かなりシュールで分かりにくい...
    アウシュビッツの生き残り証人にインタビューした6時間半もある「ショアー」という映画も、死ぬまでには観たいものです。

    「失われた時を求めて」は良く言葉が引用されるので有名ですけど、本だったのですね。
    読んだ最初は「大いなる遺産」と勘違いしていました。
    しかもかなり長そう... 
    まるで「レ・ミザラブル」か「ローマ帝国衰亡史」のようです。

    私が死ぬまでに読破したいのは工作舎の「ライプニッツ全集」です。
    全10冊くらいで、神学から数学まで揃ってます。
    今持っているのは論理学と普遍学の2冊だけですが...

    いつかはオッカムの「大論理学」、原書でダンテ「神曲」、ゲーテ「ファウスト」、クヌース先生の「The Art of Computer Programming」に挑みたいものです。

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  2. 「愛の嵐」は私も見たことがあります。シャーロット・ランプリングが裸でナチスの制服を着ている写真が有名ですよね。
    しかし、一切記憶に残っていません。

    「ライプニッツ全集」ですか!

    僕の範疇のはるか彼方にありそうですね、それ。

    僕は死ぬまでに「本」を書きたいんでした!
    それが一番だな。

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  3. >人間の記憶に関する物語である、

    そういえば一時期、ヒューマンエラーを心理学の面から潰せないもんかなと結構真剣に調べた事があります。

    情報処理心理学入門2 注意と記憶
    P.H.リンゼイ, D.A.ノーマン, 中溝幸夫

    ヒューマンエラー—認知科学的アプローチ
    J. リーソン (著), James Reason (原著), 林 喜男 (翻訳)

    とかを読みました。
    私の場合、どうしても理系アプローチになってしまうのが厭ですが...

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