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2011年2月16日水曜日

落花紛紛 雪紛紛

あらためて思いましたが、梅の花というのは雪に映えますね。雪に映える花というのは、そう数あるものではないでしょうね。

落花紛紛 雪紛紛
雪を踏み 雪を蹴りて 伏兵起る
白晝(ちゅう) 斬りとる 大臣の頭
噫嘻(ああ) 時事 知る可(べ)きのみ
落花紛紛 雪紛紛
或は恐る 天下の多事 此処に兆すを

これは、桜田門外の変を詠んだ漢詩です。「らっかふんぷん ゆきふんぷん」と読みます。この事件は新暦だと3月24日のことなので、春の雪ということになりますね。つまり、ここでいう花とは桜のことかも知れません。場所は桜田門、花と雪が一緒になって乱れ散る中で行われたという、見事に「詩」になる事件です。

思えば、昭和11年(1936年)の226事件の勃発も雪の朝でした。あの日の雪は記録的な大雪だったらしいです。膾炙している忠臣蔵の、討ち入り場面の雪は創作らしいです。どうも「雪」というのは、なにかしら特別な感傷を僕らに与えるような気がしています。

今日はこれまで。

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