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2011年2月4日金曜日

立春

今日は立春です。既に近所の梅は、痛いような透き通る空にまぶしい白さを輝かせています。依然として厳しい寒さですが、春を先取りするかのように咲く梅は、桜とは違ってまたよい趣があります。

旧暦の2月4日は今の3月10日前後ですので、旧暦の頃はまさしく暦通りに春を感じたのでしょうね。今の立春とはその思いが異なります。

「願わくば花の下にて春死なん その如月の望月のころ」

西行の歌です。この如月も旧暦ですので、3月もしくは4月のことだというのは頭では理解しているのですが、どうも今の2月に「花」と詠い、「春」と詠われてもどうもピンときません。ここでいう「花」は、桜のことですが、彼はその通り桜の花の満開の頃に死んでいるのです。

まことに見事。一切生に執着しないところもまた素晴らしい。西行は歌詠みの修行僧。そんなイメージがあります。

今日はこれまで。

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