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2011年2月5日土曜日

とりとめのないことを・・・

この間、Googleの地図で昔暮していたイギリスの家を見た。20年以上前と同じ佇まいを見せていて、懐かしさに胸が痛くなった。

全く英語が話せないまま一人で渡り、最初に滞在したのはロンドン。大英博物館の近くのB&Bだった。考えてみたら、僕はスーツケースも持たず、やや大きいボストンバッグ一つで渡ったのだ。中には「地球の歩き方」と夏目漱石の「倫敦塔」が入っていた。

ロンドンの冬は暗い。

朝も8時くらいまでは薄暗かったように記憶している。町に物乞いが多いのに驚いた。言葉もよくわからない時、頼みの綱はマクドナルドだった。メニューが同じだったから安心できた。

そのうち、インド料理、中華料理、イタリヤ料理とローテーションで通うようになり、イタリヤ料理店で働いている女の子とも二言三言会話するようになった。そこで毎回食べていた「キャラメルプディング」の美味しさは忘れらない。中華料理店の店員は無愛想だった。インド料理店の人は優しかった。

最初の頃はお店で買い物をしても、いくらと言われるのすら聞き取れず、いつも大きなお金を出していたので、ポケットにはそのおつりだらけでジャラジャラと重かった。

半年ほど通っていた英語の学校は、当時から日本人が数名いた。その当時仲良くなった日本人女性とは、今でもたまに飲んだりする・・・。自分のことはさておき、彼女らも「おばさん」になっていてちょっとびっくりする。

あの頃、僕は何を考えていたのか全く思いだせないのが不思議だ。ただ覚えているのは日常の生活風景のみ・・・。おそらく何も考えていなかったのだろうと思う。そんな事が可能だったということは、今から思えば天国だ。


その後、新婚旅行で行ったスペインで、女房と大げんかをした。旅は一人に限るとその時思った。

とりとめのないことを・・・今日はこれまで。






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