人気の投稿

2010年7月14日水曜日

65年前の終戦記念日を思う その2

 敗戦後、海外の領土と占領地から引揚げてきた日本人の総数を想像できますか?
陸海軍人311万人、民間人318万人で総計629万人と推定されています。最も多いのは満州からの100万人で、以下中国本土、朝鮮半島、台湾と続き8割以上がいわゆる「大東亜共栄圏」からの引揚げでした。
現在の海外在留邦人数は110万人でしか過ぎないので、いかにかつての大日本帝国の海外進出が壮大な規模であったか想像できると思います。
 
 人口約4000万人で明治を出発したこの国は、飛躍的な経済発展を遂げていくのですが、所詮は農業国であり、かつ無資源国、この狭小な国土のみでは膨張する人口を養っていく事はできなかったのです。したがって、戦前は「移民」として海外へ渉人が非常に多かったわけです。そしてそれが国策でもありました。アメリカをはじめ、ブラジルやハワイなど、今は三世、四世なのでしょうが、当時の日本の国策を今でも現代の僕らに偲ばせます。貧しい国から豊かな国への人の流れは今でもありますね。当時はそれがもっと切実だったのだと思います。


 さて、「強制連行」とか言う言葉、かつてのこの国の悪鬼の如くの行いが、お隣の韓国、北朝鮮から糾弾され続けています。今もこの国に暮らす多くの在日韓国人はもとをただせば、それによってこの国に住まざるを得なかった被害者、犠牲者だと・・・。ちなみにこの「強制連行」という言葉は反日左翼の日本の学者だかジャーナリストがつくった言葉です。


 今日は、このあたりの歴史の事実をご紹介しましょう。


 いわゆる「強制連行」なる言葉の意味する、本人の意思に反して強制的に朝鮮半島から日本に連れてくることを出来るようにしたのは昭和19年2月からの「徴用」というものです。これには確かに強制力がありました。


 朝鮮半島での戦時動員が始まったのが昭和14年9月からです。最初は「自由募集」から始まりました。日本国内の炭鉱、工場での労働力確保ために始まりました。この14年時点で日本在住の朝鮮人は約80万人です。もちろん、すべてが自由渡航です。これは現在の在日朝鮮人の数よりも多い数です。


 昭和14年から16年の2年間で、朝鮮半島から日本への渡航者は107万人。このうち、前記「自由募集」で渡航した者は約15万人、それ以外の92万人が自由渡航者です。どちらも「好き」で渡航した人間です。


 昭和17年2月には、「自由募集」形式では思うように労働力が確保できないので「斡旋」という方式を採るようになります。これは、日本国内の事業主が朝鮮総督府に対して、必要とする人員の確保を斡旋を依頼するものです。強制力はありません。そして、昭和19年2月に思うように集まらない労働力を強制的に集める事ができる「徴用」を開始するのです。


 しかしながら、昭和17年1月から昭和20年5月までの約3年間の朝鮮半島からの渡航者は137万人。このうちの52万人が「斡旋」「徴用」による、国策が関与した渡航者でしたが、残りの85万人が自由渡航者です。


 お分かりのとおり、朝鮮半島から日本に渡航した人々は、その圧倒的多数が「自由渡航者」なのです。その大多数が「強制的に連れてこられた」というのは、事実を無視した虚像です。


 また、これは非常に重要な事ですが、昭和26年の日韓国交化正常化交渉。反日政策を精力的に推し進めていた李承晩政権時代ですが、ここで取り上げられたのは「韓国人被徴用者に対しての未収金」問題だけです。つまり、未払い給与を払えということだけです。日本が行ったとされる、人さらい同然の「強制連行」など、一言も触れられていません。


 この国には、なぜか自らの国を貶めることを生甲斐としている人間が多くいます。かつて世を賑わした「従軍慰安婦」問題なるものもそうですね。火を付けたのは日本人ですから。この国を断罪するために韓国まで行って、裁判の原告をさがして来るなど、常軌を逸した行動だと思いますが・・・。そういった人々は、かつての大日本帝国は悪魔の国だったと、歴史を捏造してまで、今のこの国に「反省しろ」「謝罪しろ」「金払え」と、声高に叫びます。仮にそれが主張するような「セックススレイブ」であったなら、大きな人間愛の発露で、かつて虐げられた人々に、救いの手を差し伸べたいのなら、先ずは自分の全財産を投げ打って件の人々にお金を与えたらいいじゃないですか。何故、そういうこともせずに、人(国)に「謝罪しろ」「反省しろ」などと言えるのか?僕には品性お下劣な見本としか思えません。さらに嫌になることは、テレビ、新聞等のマスコミもそういう人間の尻馬に乗っかっているということですね。政治家ですらそうです。


 僕は、この国の政治家の中にも、特に民主党の1年生議員に多いと思いますけど、中国、台湾、日本の三カ国の近代100年の歴史を知っている人は少ないのではないかと想像し、暗澹たる気持ちになります。台湾とは正式に国交が無い事すら知らないのではないか・・・。出るのはため息ばかりです。
 

0 件のコメント:

コメントを投稿