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2010年9月15日水曜日

新菅内閣の支持率





 予想です。

近々行われるであろう菅内閣への支持率調査は確実に参院選大敗時と比べて大幅に支持率があがります。
何の実績も、否方向性すら明確に出していないのに、この国の「世論」なるものは、そう判断するはずです。
なぜか?

 悪役「小沢一郎」と戦ったからです。

マスコミが騒ぎたてる「民意」などいうのは、所詮この程度のものです。
もうあほかと・・・。


 前にも紹介しましたが、好業績を長期に渡って続けている企業の社長の任期は全てが10年超。


社長の長任期が好業績を約束するわけではありませんが、一つの必要条件であることは確かなようです。そう考えると、自民党でも、民主党でも代表任期が2年というのは、あまりにも短すぎるような気がします。

 米国大統領任期は4年、仏国大統領任期は8年です。英国を長い停滞から脱却させたのはサッチャーですが、彼女は12年くらい首相を勤めていました。ブレア首相も10年近く勤めていましたね。国のかじ取りをするには、もう少し長い任期が必要でしょう。これだけ行政のトップがコロコロと変わったら、官僚組織がしっかりしていなければ、行政事務は間違いなく滞りますね。「霞が関をぶっ壊す」とか、一体何を言っているんだかと思ってしまいます。


 このところの民主党の喧騒を見ていて、つくづく思いました。それは人間の「質」というものです。どんなに気高い理想を掲げ、美辞麗句をならべたてようとも、それを口にする人間によって信じられもするし、馬鹿にされたりもする。ですから、個々の人間としては、「信頼するに足る」という人間、人格をつくりあげていかなければならない。その自己確立、教育なしに指導者にはなれないということ・・・。

 明治の陸軍は、ドイツからメッケルという戦術の大家と言われた人物を陸軍大学の教官として招聘しました。彼は、日本滞在中、関ヶ原の合戦の東西両軍の布陣図を見て、即座に「西軍の勝ち」と断言しました。結果は逆ですね。西軍は負けたのです。ただ、布陣図を見る限りでは、「鶴翼(かくよく)の陣」を布いた西軍と、そのふところに入らざるを得ない東軍となっており、戦術的には西軍の勝利だったのです。しかし、西軍の負けた原因は小早川秀秋の裏切りであり、それは布陣図では読みとれない。

 西軍の関ヶ原の敗因は石田三成の将としての器であったとされています。つまりは「人間の質」ですね。彼がもう少し広い度量を持っていれば、僕はあのような結果にはならなかったと思っています。彼は、決戦直前にも夜襲による奇襲を企てた島津や宇喜多の具申を拒否しています。島津はそれが原因の一つとなって戦場での傍観者となったとも言われています。

 
 さて、民主党の代表選に戻ります。

 二人はよく街頭演説を行っていましたが、あれは誰向けだったのでしょうか。投票できるのは民主党員かそのサポーターとか言われる人々。それ以外の大多数の人にとってはただ聞くだけの事です。恐らく、動員がかかった聴衆が多かったとは思いますが、その事の疑問を誰も抱かないのでしょうか。

 おそらく今後出てくるでしょう、「首相の国民公選制」に関わる議論。僕は、これに大反対です。所詮人気投票以外の何物でもないと思うからです。国民に人気はあっても、議会に対する影響力(数の力も含めて)が無ければ、そんなものは一切無意味です。今の地方自治制度がそうですね。首長と議会が対立したら、どれだけ有権者に人気がある首長でも一切の政策は通りません。国政でそんなことになったら大変な事態となります。

 現在の議院内閣制が最高の制度なのかどうかはわかりませんが、それを「良し」として信じるしかないと思っています。つまり、僕らは議員を選ぶ。選ばれた議員が最も多い政党が内閣を組織する。内閣の長はその政党内で影響力のある人間がなる。仮にも国のトップになるには、その所属する党内に子分がいない等という人間には勤まらないと考えるのは自然でしょう。「政策・理念に共感して」というのは綺麗事で、所詮はその人物の「質」になります。首相を国民の直接投票で選ぶことのメリットすら僕には不明です。

 「民意」とかいうもののいかがわしさについては、ここで紹介しました。


「民意」なるもののをなぜそんなに信用できるのか僕には理解不能です。


 
 今日はこれまで。















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