人気の投稿

2011年4月8日金曜日

孫正義という人物

ちょっと古い話になってしまいます。

孫正義が個人資産100億円を震災孤児のために使ってほしいと寄付し、そのうえ半永久的に役員報酬の全額を寄付することを表明したとか・・・。
正直、涙が出るほど感激しました。売名行為でできる金額ではありません。

本当に本当にすごい!

彼が率いるソフトバンクを応援したくなった人はかなりいるのではないでしょうか?

考えると、ソフトバンクという会社は今でこそ、通信キャリアの会社として知らぬ人はいませんが、15年ほど前までは、一体何の会社なのかよくわからないような会社でした。僕のイメージではPCソフトの解説本を売っているような、そんな感じの会社でしたが、YahooBBの「無料モデム」の配布によって一躍急成長したような会社です。

こういうのが「戦略」というのです。モデムの無料配布をやっていたころは、ほとんどがその商法を批判的に見ていました。ところが今はどうですか。携帯キャリアの一角として、しかも球団までも持つ会社にまでなりました。最初は皆が「そんなバカな」といい、それが成功すると「なるほど」と皆納得するもの、それが「戦略」です。これ何度も書いているな・・・。

こういう、孫氏のやってきたことは、決して「戦略」の教科書ではでてこないものだし、そもそも教科書に書けることは「戦略」とは呼ばない・・・。

孫氏が思いつきと決断と実行力が結実したものともいえるでしょう。戦略というのは、強いて言うなら経営者の頭の中にあるものです。


日経や政府は不用意にその言葉を使うことを慎んだほうがいい。



そういえば、脱税の追徴金、数億円を即座に支払った目の虚ろな人は、即座に10億円くらい寄付したんだろうな・・・。

少し前、黙って寄付をするタイガーマスク=伊達直人が現れました。漫画の中でタイガーマスクが寄付するのが、「みなしごハウス」という名前でしたね。むべなるかなと思いますが、肉親の愛情に恵まれず、施設で育つ子どもたちの大学へ進学率は、一般家庭で暮らす子どもたちと比べて低いのです。学力の差もあるのかもしれません。塾へはいけませんからね。でも、もっとも大きな理由は経済的な理由です。

経済力によって、学問への道が閉ざされるような社会では断じてあってほしくないと思います。かつては、「篤志家」というのがいて、学力優秀ながら貧しくて上級学校へ進学できないこどもの学費を出してくれるような人が日本全国にいたのですがね・・・。孫氏はそういう、この国にかつて多くいた日本人の替わりを務めてくれているようなものですね。


今日はこれまで。







0 件のコメント:

コメントを投稿