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2011年4月2日土曜日

東北・関東で大地震 番外編その3 (自粛の嵐)

 何でもかんでも自粛、自粛と少々行きすぎのような気がすると思うのは、僕ばかりではないでしょうね。大体、深夜の消費電力は供給不足でも何でもないのに、なぜ深夜に街灯を消す必要があるのか意味がわかりません・・・。節電した電力を、次の日に回せるのならともかく、そんなことは不可能でしょう。未だ通電していない被災地があるから、それに遠慮してるのか?僕もナイターの開催は論外だとは思いますけどね。消費電力のピークを迎える19時前後にかかりますからね。



さてその昔、夏目漱石は、明治天皇ご不例による「川開き」中止や「歌舞音曲御遠慮」という政府の処置を、自身の日記に極めて厳しい口調で書きつけていた。曰く、

天子未だ崩せず川開きを禁ずるの必要なし。細民是が為に困るもの多からん。当局者の没常識驚くべし。演劇其他の興業もの停止とか停止せぬとかにて騒ぐあり有様也。

と書き出した後に、そんなことに政府が口出しするべきではないといい、もし本当に心の底から遠慮したいと思っているのなら、それぞれが勝手に中止すればいいとして、その後に

然らずして当局の権を恐れ、野次馬の高声を恐れて、当然の営業を休むとせば表向きは如何にも皇室に対して礼篤く情け深きに似たれども其実は皇室を恨んで不平を内に蓄ふるに異ならず。


と続けています。


今回の大震災後の自粛ムードは、決して「お上」の要請したことではありませんが、その代わりにそれを暗に広めているのがマスコミでしょうね。自分で自分を縛っている・・・。

そして、「被災地を思ったら贅沢なんて・・・」と勝手に自粛してしまう心根。その気持ちはわからんでもないですが、戦争中の「ほしがりません勝つまでは」という標語と同じですね。

僕らが消費を抑えていたら、日本の国は全体が沈む。まさか、被災地を恨むことにはならないでしょうけど、そのはけ口が鵜の目鷹の目で自粛ムードを破る番組や催しを見つけて抗議をするということになるんじゃないでしょうか。

早く、このムードを打破して、明るく、静かに騒ぐ知恵を出そう。

今日はこれまで。



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