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2011年4月28日木曜日

現代の小泉八雲・・・

読売オンラインの記事(4月27日)によれば、コロンビア大学名誉教授にして、著名な日本文学者ドナルド・キーンが、日本に帰化することを表明したそうです。御歳88歳のご老人。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110423-00000429-yom-soci

キーン氏は「災難を前に、『日本国民と共に何かをしたい』と思った。自分が日本人と同じように感じていることを行動で示したかった」と決意へ至る思いを強 調。「日本は震災後、さらに立派な国になると信じる。明るい気持ちで日本へ移る」と語った。9月までに東京・北区の住まいに移るという。
現代によみがえる小泉八雲のようですね。彼は「日本という女性と結婚した 」と言っています。僕は単純に「うれしい」と思うばかりです。そして、人生の不思議さを考えざるを得ません。彼はアメリカの対日戦の戦略「Know your Enemy」の中で(下記参照)、日本語のできる語学将兵として養成されたわけですが、それが戦争終了後も、今度は日本の文学研究者として彼のその後の人生を決めることになるわけで、彼が人生の終の棲家を日本に求めるなど、まことに不思議な縁であったとしか言いようがありません。

「Know your Enemy(汝の敵を知れ)」
http://3and1-ryo.blogspot.com/2010/12/know-your-enemy.html

一体日本の何が、日本人の何が、彼をして人生の最後を日本人として迎えたいと決意せしめたのか、きっとそれはここで何度も述べてきたベルツ博士の感慨「日本人とは驚嘆すべき国民である」というものであったと思います。



今日はこれまで。


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