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2011年4月13日水曜日

小泉純一郎という男

ついこの間から、日経「私の履歴書」はジョージ・W・ブッシュとなりました。

これまでのところ、大して面白い内容はありませんが、12日火曜日には当時の小泉純一郎首相とのエピソードが出ていました。

今日はその小泉純一郎氏の話を・・・。

彼が総理だったころの支持率の高さに対して、僕は非常に違和感があった。彼を批判する声は少なくなかったが、その理由の大半は「紋切り型」「ワンフレーズ政治家」とかいうもので、言葉を駆使して条理を尽くして説明すべき政治家が、いつもキャッチフレーズしか口にしないというものだったと思います。

僕にとって、そんなことは大した問題ではなく、僕は彼の件で忘れられないことは、海部内閣時代だったかな、彼が郵政民営化を声高に主張しているにも関わらず、時の総務省長官に就任したときの彼の主張でした。

日本の青年の血は一滴たりとも海外では流させない!

彼は、例の調子でこう絶叫していたのです。 要するに自衛隊の海外派兵はまかりならんという主張だったのです。確か、カンボジアでのPKO派遣を巡って国論を二分する議論の真っ最中です。当時の僕は、日本人以外の青年の血は流れてもいいのか?とその身勝手な主張に大いに憤慨していました。

ところが、彼は総理に就任して、自衛隊を初めて海外へ送り、左翼のいう「自衛隊の海外派兵」への道を開いたのです。彼が前言を撤回したのか、僕は寡聞にして知りません。

自分の言動が間違っていたなら、それを言わなかったことにするのではなく、きちんと反省の弁を述べるべきでしょう。それがないまま、アメリカとの同盟強化だ、個人的な友情関係だとか言われても全く信用する気にはなりませんでした。

その挙句が「規制緩和」と「構造改革」で、この国の労働慣習までぶち壊してしまって、長い長い不況を抜け出せぬ状態で、世界の経済成長の流れからひとりおいてきぼりをくった始末・・・。

これは、前に書きましたね。「凋落する日本」と題して。

http://3and1-ryo.blogspot.com/2011/02/blog-post_19.html


もう政界を引退しましたが、僕は彼がどうも好きになれない。そして、僕の好きになれぬ政治家に向けられる世間の人気とのギャップに今でも戸惑ってしまう。

今日はこれまで。


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