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2011年6月16日木曜日

1枚の写真

読売新聞の社会面最終欄では、「3.11の記録-家族」という記事が連載されている。毎回かわいそうな話で、涙なしでは読めないのだが、昨日(15日)も

火葬「泣くかも・・・けど行く」

と見出しにあった。9歳の兄が遺体で見つかった5歳の弟の火葬に行くときにこういったらしい。その家族はお父さんと息子だけが生き残ったのだそうだ。

おそらくこのような話は多くあるのだろう。何とも心が痛む。

「火葬」で思いだしたののが、米国人の従軍カメラマンが撮影した「焼き場に立つ少年」という写真。ご存じだろうか。かなり有名になった写真だとおもうのだが、この写真を初めてみたとき涙が止まらなかったことを覚えている。

僕等の国の今どこに、いや古今東西の世界のいかなる国に、このように凛々しい立ち姿をみせることのできる少年がいるのだろうか。それほどまでに美しい、そしてその裏の哀しみまでもが神々しいようだ。

戦後のこの国が、いかに大切なものを失ってしまったかを考えるとき、そのよすがとしてこの写真があればいいように思う。

これは、

「トランクの中の日本」

という本に収められている。ぜひともご覧あれ。

今日はこれまで。

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