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2011年6月11日土曜日

文華堂

九段下で働いていた頃、よく通った本屋があった。神田にある古本屋でその名を「文華堂」という。

昨日(10日)の読売新聞夕刊で、浅田次郎もそこへよく通ったということを読んで、久々にそこを思い出し、その店の醸し出す一種独特な匂い(古本の匂いだろう)までも眼前に広がってきた。

その本屋、「戦記・戦史」と「軍事」専門の古本屋なのである。 おそらくそこで買った古本は100冊を優に超えると思う。今から15年くらい前には1週間のうち何度も足を運び、そのたびに何かしらの本を買っていたように思う。

いわゆる「戦記」「戦史」を買わなくなってから久しい。

集英社が「戦争×文学」という全20巻+別巻1という全集を刊行したらしい。僕にとっては非常に興味をそそられる全集である。

震災後、学者やら政治家やらジャーナリストやら文学者やらの文章が多く読売新聞に載せられた。そのすべてを読んだわけではないのだが、僕が心を動かされた文章は、文学者の著した文章のみだった。他の人たちの文章は僕に何の感想も残さなかった・・・。

「文学者」に対して、そんな思いを抱き始めて読み始めたのが、川端康成だった。GW前のことだ。それ以来、まだ川端にはまっている。

今日はこれまで。




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