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2010年11月11日木曜日

衝突ビデオ流出問題に一石を投じる

 昨日youtubeに中国漁船と海保の巡視艇との衝突ビデオを流出させた人が自ら名乗り出たらしいですね。
勤務先近くの漫画喫茶から投稿したとか・・・。国家公務員守秘義務違反とかいうもので裁かれるらしいですが、僕は「犯人」という言葉をどうも使いたくないのです。大方の人もそうではないでしょうか。


 さて、「国家公務員守秘義務」というものはよく判りませんね。例えば新聞記者とかの「夜討ち朝駆け」によって、検察とかの人がよく断言しないまでもそれらしいことを「匂わす」ということがありますよね。それが記事になりますから。そういうのはそれに問われないのでしょうか。いろいろ疑問があります。


 これが疑問の第一点。


 次に、関係部局の多くの人が見られるビデオ映像は「国家機密」にあたるのでしょうか。


 これが疑問の第二点。


 最後に、編集したビデオというのは、裁判などで「証拠物件」として正式に認められるのでしょうか。


 この3点が疑問です。


 ネット上では、流出させた人物を「英雄」扱いしている論調が圧倒的におおいですね。ただ、僕はあえてそれに異を唱えます。細かいことは知りませんが、その理由を考えると、


「単なる人騒がせを狙った」


「義憤に駆られてやった」


のどちらかであろうと思いますが、まあ前者なら論外ですので、後者について僕の意見を述べます。


 いかに「義憤」に駆られてやった行動だとしても、僕は「卑怯」だと思いますね。理由は簡単です。「匿名」で投稿したからです。そして、足がつきそうな段階になってそれを「申し出た」からです。これはやはり「卑怯者」の振る舞いだと思います。


 今回の尖閣騒動での「俄か国士」も含めて、その問題に対して多くの人が憤っているのは事実でしょう。当事者であった彼も「義憤」を感じたのもよくわかります。現場の意見を代弁したんだと・・・。
僕もそれには100%賛意を表します。行動を責めるつもりなど毛頭ありません。ただ、なぜ実名で投稿する、若しくは直に申し出なかったのか、それが残念なのです。仮に、足がつきそうになかった場合には、ずっと頬っかむりしたわけでしょう。それはどう考えても「正義」の振る舞いではありませんね。

 昭和5年(1930)のロンドン軍縮条約。対米英の保有艦比率の低下に、「国防を全うすること能わず」として一人の海軍少佐が自刃しました。「諌死」ですね。僕自身には、そのような勇気はありませんし、今回の海保の人物にも同じようなことをすべきだったと言うつもりはありませんが、実名で投稿する、若しくはすぐに自首するということがなかったのが、僕は非常に残念に思うわけです。


 


 今日はこれまで。



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