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2011年1月5日水曜日

心機一転

心機一転

とは、実にいい語感、響きを持つ言葉ですね。年頭に当りまさにぴったりの言葉です。今年はこれで行こうと心を新たにしました。

今年は、昨年末より重しのようにのしかかっている「近代」というものをちょっと勉強しようと思います。相変わらず、同時並行に読み進める本の多い僕ですが、今年はそれに輪をかけたものになりそうです。

「文学に現れたる我国民思想の研究」という津田左右吉の本があります。岩波文庫で8巻あるものですが、今年はそれを読み進めようと考えています。

他に、和辻哲郎の「日本倫理思想史」これは、かなり前に読んだのですが、あまり覚えてないので今度は精読しようと思います。この本でひとつだけ印象に残っていることは、古代からの日本の倫理思想を語るのにほとんど仏教を必要としていない点です。古来からの「清明」、「中世の献身」、それには仏教思想を必要としません。これが僕には驚きでした。

次いで、本居宣長、福沢諭吉、このあたりかな・・・。ライトな連中がよく言う「武士道」を本居宣長は「漢ごころ(からごころ)」と言っている辺りが、どうも気になりだしました。福沢諭吉は、封建道徳への哀惜を綴ったあたりが気にかかっているところ。巷間言われている民権論者ではない福沢の姿を知りたいと思っています。

奥田さんからの年賀状に、「最近初期仏教にはまってる」と書いてありました。初期仏教というのは実にいいものです。狭雑物のない釈尊の言葉そのものには、平易ながらも実に奥深いものがあります。「自らが救われるために悟りを得よ」といった、自己修練の道と言ってもいいかも知れません。そう考えると、その初期仏教も含めて、日本へ渡来した仏教の変遷、それぞれの時代を代表する宗教家、空海やら、道元やら、親鸞やら、その他いろいろも大変気になります・・・。

今年が終わる頃、ここに挙げたもののいくつを果たしたことになるのか。まぁ頑張ります。

今日はこれまで。

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