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2011年1月6日木曜日

季節「冬」

 10年以上前の年賀状でこう書いたことがあります。

「季節は冬がいい。凛とした寒さに身も心も引き締まる思いがするから」

今でも季節は「冬」が好きですが、この文章の裏にはエアコンの効いた温かい部屋にいる時間があって外の寒さを感じるような、「卑怯」な感じがしますね。枕草子でいわれたような境地とは雲泥の差があることに気がつきました。

日中、火鉢の暖だけで過ごそうと思ったことがあります。寒さに我慢ができません。それが朝から続くなど、考えただけでその不可能なことがわかります。



「心頭を滅却すれば火もまた涼し」

この禅の言葉は、小学1,2年生の頃に漫画で覚えました。なかなかこういう境地には辿りつけそうにありません。

今日は「小寒」です。寒さもいよいよ本格的になっていく。そして「大寒」を過ぎ、「立春」を迎える。自然の営みは、足下の生活とはかけ離れたところにあるようです。そもそも、それが「近代」が目指したものといえますね。

とはいえ、もう梅はその花を咲かせる準備をしています。木々の梢の先はもう膨らんでいるのですよ。実に感動的です。


今日はこれまで。

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