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2011年3月4日金曜日

燎原の火

りょうげん‐の‐ひ 〔レウゲン‐〕 【×燎原の火】 
燃えひろがって野原を焼く火。勢い盛んで防ぎ止められないもののたとえにいう。

中東のチュニジアに端を発した反政府デモは、まさに「燎原の火」のごとくに中東各国に広がっていますね。おそらく、中国政府は戦々恐々として、一層ネット上に検閲の目を光らせていることでしょう。

昔から不思議でした。リビアのカダフィ大佐はなぜいつまでも「大佐」なのかと。今はリビアで多くの市民が武力制圧されており、もう内戦状態ですね。空爆など、ちょっと考えられないですね。反政府側では志願兵も数千人集まっているとか。どのように決着するのでしょうか。

「トリポリ」という地名で、第二次大戦に詳しい人なら真っ先にでてくるのが砂漠のキツネといわれた将軍「ロンメル」でしょうね。北アフリカでのロンメル率いるドイツ戦車軍団の活躍は有名です。トリポリが今のリビアにあるとは僕は知りませんでした。

「キツネ」というのは、僕は褒め言葉ではないと思うのですが皆さんはどうでしょう?ずるがしこいイメージがあって、どうも褒める言葉にはふさわしくないと思うのです。

今上映している映画「太平洋の奇跡」も副題に「フォックスと呼ばれた男」というのがついてますね。そう呼ばれた男は大場栄大尉という陸軍軍人ですが、日本軍が全滅した昭和19年7月から翌20年の12月まで、戦火を逃れた民間人を守りながらゲリラ戦を戦い続けた指揮官です。いつしか大場大尉の神出鬼没の戦いが米軍から「フォックス」と呼ばれるようになったと、こういうお話です。

この大場大尉の戦闘は、自身海兵隊員として大場大尉と戦い、後にジャーナリストとなったアメリカ人が書籍に著してます。



さて、チュニジアがある場所には、かつてはカルタゴという国があって地中海貿易をローマと争いました。世界史で習ったと思いますが、第一次から三次のポエニ戦争というのがそうです。チェニジアにはハンニバルという将軍がいて、ローマにはスピキオという将軍がいた。有名なのがハンニバルが象を連れてアルプス山脈を越えてローマに攻め込んだこと・・・。

カルタゴは、三度に渡りローマと戦い、三度とも敗れます。そして三度目には完全に滅ぼされてしまうのです。都市のすべてが灰になり、その高さは1m以上にもなったといわれています。二度とこの地に人が住まないようにと塩まで撒かれるほどの徹底さでした。


紀元前146年のころです。

カルタゴの繁栄を支えたフェニキア人は、今ではどこにも存在しない。フェニキア人といえば、アルファベットの発明者として習ったはずだ。

今チュニジアにいるのは、7世紀に入ってきたアラブ人です。

今日はこれまで。

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