人気の投稿

2011年3月24日木曜日

オール電化が裏目・・・ そして友情の話

3月23日付読売新聞夕刊によると、オール電化住宅は2002年末で13,000戸だったのが、2010年末には855,000戸に急増したんだとか・・・。特に08年末の456,000戸から倍増しているらしい。それによる電力消費の増加分は何と原発2基分だと!

「原子力は発電時に二酸化炭素を排出せず、地球温暖化の防止につながる。省エネにもなる」

というアピールを、至極妥当なものと僕は感じたわけですが、そして日本の技術力と耐震基準に対する信頼度は僕にとっては確実なもので、その原子力がまさかこんな騒ぎを引き起こすとは思いもしなかった。確かに二酸化炭素は排出しないけど、おこってはならない事故で放射能を撒き散らすんじゃなぁ・・・。おっと、これはやや煽情的な物言いですね。

きちんと確認すべきだとは思うのは、地震による揺れで緊急停止した原発の震災対策はほぼ完ぺきだったということ。その後の事故はすべて津波によるものということですね、それも想定外の・・・。事故処理において、人がなしうる最善の策が他にあったかどうかはさておき、津波さえ想定内のものであればあのような事故は起こらなかったのではないでしょうか。

100年に1度の津波は想定しても、1000年に1度の津波など想定しえず、仮にそれを想定できても、それから守るに足る設備の建設など、コスト的に不可能でしょう。ただ、原子力は特別だからコストは度外視すべきだったという議論も否定はしませんけどね・・・。

日本政府の対応が海外から批判されているようですが、僕は間違いなく言える、というよりそう信じていたいのは、自然災害における原発の安全性の担保について、日本の技術力を持ってしてもだめなら海外の原発など何をか言わんやだということ。勝手なことばかり言うな!と思いますね、海外からの批判は。

ただ、事故後の対応については実際に原子力空母や、原子力潜水艦を保有しているアメリカには到底太刀打ちできないとは思います。ハード(設備)だけでなく、それを補完する意味でソフト(事故の対応)についてアメリカから教えてもらう必要がありそうです。

同じく読売新聞に、ウォール・ストリート・ジャーナル紙アジア版の記事がでいました。

福島原発事故を受け東京を脱出した外国人に職場復帰の動き。日本人同僚とぎくしゃくも

だそうです。日本人には書けない記事をストレートによく書いていますね。まあしかし、そうなることは致し方ないとおもいますね。友達が苦しんでいるときに見捨てて逃げて、自分が安全になってから再び戻ってくるのは、僕ら日本人からすれば頭では理解できてもすっきりと腑に落ちる行動ではないですからね。

まあでも大目に見てやりましょう。そして、僕らは卑怯な振舞いをしないようにすればいいだけの話。
それに、当人たちの記事ですから、おそらく良心の呵責があるのですよ。だから責めることはやめにしたいいですね。


石田三成と大谷刑部の茶席での話はご存知ですかね?

ある茶席で大谷刑部は、茶碗に自分の顔面から滲んだ膿だか、鼻水だかを落としてしまって、それを皆に見られたものだから、彼の後の武将らは一切口をつけずに飲んだふりだけをした中で、末席にいた石田三成だけは、彼に恥をかかせまいとしてそれを全部飲みほしたという逸話です。

大谷刑部は後に、負けるとわかっていながら三成の関ヶ原挙兵に力を貸すことになりますが、彼ら二人の関係は、まさに「盟友」の関係であり「友情」というものがあったはずだということを司馬遼太郎が書いています。

真の友情とはこうあるべきでしょうね・・・。

今日はこれまで。

0 件のコメント:

コメントを投稿