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2011年5月14日土曜日

民尊官卑

官尊民卑だといって、官僚やら役所を責め立てる人がいますね。未だ公務員を税金ドロボーという人もいるのでびっくりします。この心性は怨望以外のなにものでもないと感じています。

しかしながら、この国ではタイトルのごとく民尊官卑なのではないかと思います。正確にいうならば、「私権を制限できない公権」の危うさを言っています。そもそもそれができない公の権力とはいついかなる時に発揮すべきなのかがわかりません。



話は直接的にはつながりません。

自衛隊のイージス艦と漁船の衝突事故で、事故当時当直士官だった2名が無罪となりました。僕は刑事告訴されているなどということく知りませんでした。既に海上自衛隊は非を認めていますね。海難審判とかで、護衛艦の過失を認定したわけです。

刑事告訴された2名の、この判決理由をみると、検察が決め手とした衝突事故直前の航跡図を、「信用ならない」としています。また検察がやってくれたと思いましたね・・・。全く酷い話だ。

それと、漁船で亡くなられた遺族の関係者が記者会見で言っていたセリフ

100%向こう(護衛艦)が悪いとは思わないけど、無罪はないだろう

これが気に障って仕方ありません。そしてこれをニュースとしてそのまま流すマスコミの姿勢・・・。

これは刑事裁判ですので、有罪か無罪かでしかありません。過失割合をとうものではないからです。疑わしきは罰せずの原則もあるし、挙げられた証拠の信憑性に疑問符がつけば無罪にせざるを得ないのです。遺族関係者としての感情はわかりますが筋がとおらない。 もっといえば間違っています。

これを流すマスコミは、公=権力はいつも悪で、民はいつも被害者であるといった図式なのでしょう。もういい加減にしろ、というのが僕の気持。さっさと「戦後」の思想から抜け出さないと、いつの間にか世の中に置いていかれるぞ・・・。

今日はこれまで。

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