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2011年5月11日水曜日

恩返し

前に、「東北・関東で大地震 番外編」としてパプアニューギニアからも義援金が届けられたことをご紹介しました。

http://3and1-ryo.blogspot.com/2011/04/826.html

ソースは読売新聞なのですが、その記事を読んだ71歳の男性がその恩返しとして30万円を現地へ寄付したことが、パプアニューギニアで話題になっているとのこと。

10日の読売新聞に出てました。

この男性は、「日本国民からの感謝としたい」と、氏名の公表を拒んでいるらしいです。何とも清々しい話です。政治や社会の混乱も、この男性のこうした心根の前ではもうどうでもいいことのように思えてしまいます。

30万円は現地では児童100人以上の年間教育費に相当するのだとか。現地の学校では驚きと感謝の声が上がっていると記事は伝えています。

パプアニューギニアは、大東亜戦争中約20万人の日本人が斃れた地です。そのほとんどが餓死だったとされている痛ましい地なのですよ。パプアニューギニア東部に上陸した日本軍は、人跡未踏のジャングルで覆われた山岳地帯を抜けて西部の連合軍の拠点ポートモレスビーを攻略しようとしたわけですが、 何と彼らには詳細な地図がなかったのです。縮尺の大きな地図を渡され、ただそこに線が引かれて、その距離から作戦日数を決められるという、むちゃくちゃもここに極まれりといった命令で、多くの日本兵が敵と戦う前に餓死と熱帯特有のマラリヤなどの病気で死んでいったのです。

ちなみに山本五十六連合艦隊司令長官の乗機が撃墜されたブーゲンビル島はパプアニューギニアの領内にあります。

この国に国軍ができて以来、九州と東北の兵隊は強いというのが定説で、事実それに恥じないような強さを見せていました。

「剛毅朴訥仁に近し」とは論語の言葉ですが、定めし東北人はその典型かもしれませんね。

今日はこれまで。

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