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2011年5月16日月曜日

5・15事件

昭和7年(1932)の5月15日。

今から79年前の昨日は、ご存じのとおり5・15事件の起きた日でした。前に、同事件に関しては書きました。

http://3and1-ryo.blogspot.com/2010/11/blog-post_13.html


あの事件の処理は非常にめちゃくちゃで、国を覆うかのような事件実行犯に対する共感の嵐で法の執行が曲げられたような、そんな感じです。一国の首相を殺害した事件に関わらず、事件首謀者への懲役15年が最も重い量刑で、従犯である民間人のもっとも重い量刑が無期懲役というもの。

殺害された犬養毅の娘が「まるで殺害された方が加害者」であるかのようだったと当時のことを述べてもいます。

「気持ちはわかる」

が、一般国民だけでなく軍の上層部、あまっさえ裁判の判士までの共通の言葉で、被告の陳述に涙を流すといったふうでした。

この事件の裁判は、法律にのっとった公開の裁判でしたので、被告の陳述のすべてを国民は知ることができ、事件実行犯らの思いに涙を流して共感した国民は減刑嘆願書を送るようになります。その数何と100万通!被告らの思いは存分に披歴することができたからです。

後の2・26事件裁判は非公開でしたので一切が閉じ込められ、被告らの声は国民に届くことはありませんでした。

そんな彼らの弁護人。僕が2・26事件ついて書こうと思った理由の一つにはそれがあります。

今日はこれまで。

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