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2011年9月10日土曜日

薄っぺらな社会が恐ろしい

50歳代の羽田空港の管制官が、アメリカ大統領専用機の飛行計画などを、自身のブログで公開していたというニュースが読売新聞の本日(10日)のトップ記事でした。


識者のコメントでは「国家公務員としての自覚が足りない」とか出てましたが、この情けない行動に関しては、そこに「国家公務員として」という言葉は不要で、まさに「大人」としての自覚が足りないで十分でしょう。

しかも、恐ろしいのはその自覚の足りない人間が50歳代という年齢だということ・・・。

おそらく、これと根の部分は同様だと思うが、新しい経産相の「人っ子一人いない死の街」発言。これなども、「閣僚としての」自覚が欠如しているのではなく、「大人としての」未成熟なのでしょうね。心の中でそう思うのはいいとして、それを公式の場で発言するなどどう考えてもこどもの振る舞いでしょう。

しかも、視察時の防護服を旧知の報道関係の人にすりつけ、「ほら放射能」とか言ったんだとか・・・。彼を弁護するつもりはありませんが、こういうジョークは僕は嫌いではありません。僕もやるかも知れません。ただ、僕は時と場合を選びます・・・。


この経産相の発言には、政治家としてのプロ意識などまったくなく、まるで素人の発言なのには驚きましたが、世の中は手垢にまみれた自民党の政治家から、こぞって「素人」の民主党政権にこぞって賛同したのであるから、これも仕方のないことか。

新しい防衛相も、「素人だから完全なシビリアンコントロール」とか発言してましたが、この人はシビリアンコントロールという言葉の意味も理解していない低脳な政治家であることを宣言したようなもの。
大体、「プロ」がだめで「素人」なら正しいと錯覚しているのが、政治家や金持ちは全て「悪」で、市民や貧乏人は常に「正しい」という、一昔前の左翼的な観念であり、それにすら気がつかない人間が防衛相というのは、僕には悪い冗談にしか思えない。

情報を漏洩した管制官にしても、まるで「アホ」のような発言をする同年代もしくはそれより上の世代の人たち・・・。彼らを生んだこの国の風潮こそが僕には大問題だと思えるし、そういう世代に育てられた人間の社会は、まちがっても今より厚みが増すとは到底思われない。

今日はこれまで。

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