人気の投稿

2010年10月11日月曜日

代表的日本人

内村鑑三が著した「代表的日本人」。

彼が挙げたのは西郷隆盛、上杉鷹山、二宮尊徳、中江藤樹、日蓮の5人です。西郷隆盛は言わずもがなですが、上杉鷹山は小説もかなりありますね。比べて他の3人がなぜ採りあげられたか、多くの人はわからないのではないでしょうか。最後の日蓮については、「戦闘的要素を除いた日蓮こそが私の理想」と内村鑑三は述べています。

分量の薄い本ですので、是非とも読んでみてください。


戦前に学校教育を受けた人ならばほぼ100%知っている人であるにも拘らず、戦後教育の中で抹殺された人が中江藤樹ですね。近江聖人と呼ばれた人物で、日本における陽明学の草分けです。彼はまさに神様みたいな人です。17世紀中ごろの人物です。元禄の少し前です。


 二宮尊徳=金次郎は、薪を背負って本を読む像が有名ですね。僕の通う小学校にはありませんでしたが、他の小学校にそれがありました。今でもあるのかな・・・。彼は今で言うなら事業の「再生請負人」でしょうね。一流のコンサルタント。


 伝統的な日本人という姿を知らずに、いかなる日本人に教育していくつもりなのか、僕にはさっぱりわかりません。国際化の名の下に小学校から英語の授業があるご時世となりましたから、おおかた日本人ではなく「国際人」とかいう、根なし草のような薄っぺらい、歴史も伝統も知らぬ人間をつくるつもりなのでしょう。




 長歎息・・・。


 今は中江藤樹の「翁問答」を読み進めています。内容はいずれまた。


 今日はこれまで。

0 件のコメント:

コメントを投稿