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2010年10月13日水曜日

勘ぐると憂鬱

 小学校3年生の娘の国語の教科書の話です。


社会という教科はありますが、まだ地図の見方とか地図記号とかそんなことを習っています。「歴史」というものはありません。そんな状況ですが、国語の教科書の題材に「みいちゃんのかげおくり」という、大東亜戦争への出征でお父さんが戦死し、みいちゃんのお兄さんとお母さんは空襲の焼夷弾に焼かれて死に、主人公のみいちゃん自身も死んでしまう、かつて家族で空に影を映して遊んだように、空で家族と再会するという話が載っています。可哀想な話なんですが、僕には非常に異和感があるのです。


どうも、この教材「反戦」の刷り込みをしているような気がしてならないのです。戦争にまつわる悲劇、その情緒的、感情的なものをたかだか9歳のこどもに教えることに何か意味があるのでしょうか。これも「平和教育」というのでしょうか。


「戦争」は政治の延長であり、すべての国がそれへの担保として軍事力を持っているという冷厳な事実と向き合わなければならないのに、それがこういった「可哀想」な話による情緒的なものがベースにあったら、冷静に論理的に向き合えるわけがないと思うのですが。どうもそれを狙った「刷り込み」のような気がするのです。


勘ぐり過ぎ、考え過ぎならいいのですが、それにしても救いようのないこういった悲劇を、9歳のこどもに教えるには僕にはどうしても「?」がつきます。


「世界の民話」という単元では朝鮮半島の民話が出てくるんですよ・・・これも僕は勘ぐるな。


そして憂鬱になる。




今日はこれまで

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