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2010年12月7日火曜日

腰弁 弁当男子

一昨年でしたか、「弁当男子」なる言葉が話題になりました。

会社にお手製の弁当を自作して持っていく男子を表す言葉らしい。最近は○○男子とつく言葉が多いような気がします。「草食系男子」とかね・・・。

数年前、世を睥睨するように闊歩していた「山姥ギャル」は一体どこへ行ったのでしょう。

そういえば「ギャル男」なる言葉もありますね。まったく意味のわからん世の中だ・・・。


「おれみたような腰弁は、殺されちゃ厭だが、伊藤さんみたような人は、蛤爾賓(はるびん)へ行って殺される方がいいんだよ」

夏目漱石の「門」の主人公宗助の言うセリフです。「伊藤さん」とあるのは、伊藤博文のこと。僕は、「弁当男子」という言葉を聞いた時、ここで使われる「腰弁」という言葉を思い出しました。しがない月給とりを表した言葉です。「弁当男子」なる言葉に「しがない」というニュアンスは含まれていないとは思いますが、面白い社会現象だと思います。弁当は女子がつくるものとは思いませんが、そういう社会的、文化的コードを逸脱した男子が出て来たのは、非常に興味深い現象であると思います。

「男子」というものの価値がこれだけ下がった時代はないでしょうね。オリンピックでも好成績を残すのは「女子」の方が多いような気がしますし、最近は「ジェンダーフリー」とかいう、性差をなくすようなことも盛んに言われています。確かに、男女による賃金の差別とか雇用機会の不均等とか、そういうものはなくした方がいいに決まっていますが、男女の役割というものは違って当然だし、それを差別だと感じるのなら、それを宿命として受け入れるところから物事は考えるべきでしょう。違うのかな。


今日はこれまで。

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