「知らねばならぬことが余りにも多すぎる」
これが僕の今の思い、焦燥感です。読書は思索することによって自分の血となり肉となります。これはショーペンハウエルが言っていますね。思索しなければ読書は単なる時間の浪費でしかありません。その両者のバランスをどうとるか、それが僕の問題なのです。
読まねばならぬ本は多く、思索する時間も必要であり、それにまつわる焦燥感はどうしたら解消することができるのか・・・。
原稿書きに没頭し、その反動で活字に食傷し、そのまた反動で活字におぼれたのがこの1年でした。うまく説明はできませんが、今まで蓄えられた断片的な知識という積み木が、ようやく積み重ねられてある形を作り始めているような、そんな心持ちがしています。
とはいえ所詮それは単なる知識であり、心の奥底のもやもやしたものを決して解消してはくれません。
「いかにかすべき我がこころ」
小林秀雄によれば、西行の歌の根底にはこれが流れているとのこと。
僕にとって、それは心中の呻吟の元ともなっています。
今日はこれまで。
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